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膝軟骨の「すり減り」は変形性膝関節症【原因と治療法について】

中高年世代膝(靭帯や半月板)をケガした経験がある方

の多くの方が罹患する変形性膝関節症。50代以上の約半数はこの疾患に悩まされているといいます[1]。
変形性膝関節症は膝軟骨のすり減りに端を発し、時間と共に不可逆的に少しずつ進行していきます。このため、「年のせい」と回復を諦めてしまう方も少なくありませんが、そもそもなぜ膝軟骨はすり減るのでしょう? またこの状況を改善するためにどんな治療が行われるのでしょう? こうした点について解説します。

膝軟骨はなぜすり減るのか?その原因は?

膝軟骨は、膝を構成する脛骨(スネの骨)と大腿骨(太ももの骨)の接合面に存在し、関節の滑らかな動きを可能にします。軟骨と言っても軟骨細胞の割合は2%で、成分の70〜80%は水分、その他はプロテオグリカンやコラーゲン線維からなる基質で構成されています[2]。この水分量や基質のスポンジのような構造から関節の衝撃を緩和する役割を担いますが[3]、その含有量は加齢と共に減少します。加えて、軟骨細胞の新陳代謝も衰えるので「すり減り」はより顕著なものとなります。
つまり、軟骨のすり減りというのは、歳を重ねればある程度は誰にでも見られる「経年劣化」のようなものということです。ただ、その劣化速度には個人差があります。

膝軟骨がすり減りやすいのはどんな人?

膝(靭帯や半月板)をケガした経験がある方

靭帯や半月板など、膝の位置を安定させたり、膝にかかる衝撃や荷重を和らげたりする働きのある組織にダメージを負った既往がある方は、そうでない方に比べて軟骨のすり減る速度は速くなります。
このような方は、軟骨同志の擦れ(摩擦)を緩和するクッションが少ない、もしくは無い状態なので、軟骨も早く磨耗するということです。

 

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ABOUT PDF療法とは?

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